【運動の急性効果と長期効果について】


日々の業務に追われ、ブログをしばらく更新できていませんでした。

今回は糖尿病における運動の効果について記します。

当院の患者様でなくても、糖尿病や脂質異常症、肥満症をお持ちの方は、医師や保健師に運動を薦められた事がおありかと思います。


食事療法も重要ですが、そこに運動が加わりますと、糖尿病がずいぶんと改善する事が多いです。

運動つまり筋肉を動かす事ですが、筋肉にはブドウ糖を取り込む働きがあります(水を吸い込むスポンジをイメージしてください)。


運動中や運動直後にはブドウ糖の取り込みが高まり血糖値が低下します。これを急性代謝効果といいます。

そして、運動を続けると筋肉量が増えてきて、ブドウ糖をより吸収できるようになります。これが長期効果です。


2型糖尿病の患者さんに処方できる薬はずいぶん増えました。

尿に糖を排出させる薬、食欲抑制効果のある注射薬など、素晴らしい薬がどんどんと世に出てきました。


しかし、患者さんの運動やる気スイッチをONにする薬はまだありません。

そんな薬があれば、すごく効くと思いますが、まだありません。

運動すれば筋力はアップし、歩くスピードが速くなれば、寿命も延びます。

コレステロールも下がり、血圧も下がる可能性もあります。

いろんな異常値が良くなれば、通院回数が延びて、薬代も減ります。

コロナは怖いですが、密にならなければ大丈夫です。大きな公園で他人と間隔を保ってどんどん歩きましょう!!今の季節暑いですが、朝7時までならまだ運動できそうです。

ぜひ、1回あたり30分以上の速歩きを開始してみてください。できれば毎日。

初めはしんどいと思います。しかし、運動が習慣となり、「歩かな、なんか気持ち悪いわー。」というくらいになればこっちのものです。


当院の患者さんには、HbA1c10%で糖尿病診断→運動+食事療法のみでHbA1c5%台まで改善したような方もおられます。薬無しです!初めは2週間に1回の通院でしたが、今や3〜4ヶ月に1回です。


運動で期待できる効果

・痩せる

・痩せることで腰・膝への負担が軽くなる

・骨が丈夫になる

・血糖下がる

・コレステロール下がる

・血圧下がる

・認知症のリスク減らせる

・寿命延びる

・薬減らせる

・通院回数減る

など。


こんなお得な治療、他に無いと思います。


<追記>

糖尿病が重症化してしまうと、運動を控えてもらわないといけない場合もあります。腎不全、網膜症、重度末梢神経障害、狭心症や心筋梗塞のような合併症がある方も、体操は良くても、ややきつめの運動は控えていただく必要があります。


足のチェックも重要です。水虫はありませんか?靴擦れは大丈夫?

「靴擦れ→足に傷→化膿」を避けるため、水虫あり、靴擦れが生じた方は、当院あるいは皮膚科にご相談ください。