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糖尿病ってどんな病気?
糖尿病には大きく分けて1型と2型の2つのタイプがあります
糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。インスリンはすい臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。
糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあります。
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2型糖尿病(インスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病です)
2型糖尿病は後天性の糖尿病で、加齢と遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なり発症します。遺伝的因子と生活習慣が絡み合って発症する生活習慣病で、日本においては糖尿病のほとんどが2型糖尿病だといわれています。 運動不足や肥満などが原因になり発症するため、糖尿病内科では、メタボリック症候群や他の生活習慣病なども診療の対象としています。
2型糖尿病の発病は適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができます。
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1型糖尿病(インスリン欠乏による糖尿病です)
1型糖尿病、自己免疫性疾患やウイルスなどの原因によって、膵臓機能に支障を来たして発症します。生活習慣の影響による2型糖尿病とは異なり、インスリン療法を中心に治療を行います。
血糖値スパイクについて
日本人の死因上位の疾患を招く元凶とも言える「血糖値スパイク」は、「食後高血糖」と言われてます。
空腹ではなく食後の血糖値がまるで靴の裏についたトゲトゲのスパイクのように跳ね上がること指しています。
妊娠していない健常人では、摂食後に食後血糖値が140mg/dLを超えて上昇する事はほとんどありませんし、一般的には2~3時間以内に食前値に戻るとされています。つまり、「食後高血糖」は、摂食1~2時間後の血糖値が140mg/dLを上回る場合と定義されます。
この「食後高血糖」は、空腹時の血糖値も高くなる本格的な糖尿病になってしまう前の状態に見られる事が多いです。
血糖値スパイクは、糖質を多く含む飲食物を急激にとることで起こります。常日頃、糖質過多の食事をしていると一気に血糖値があがってしまいます。本来なら、血糖値が上昇すればインスリンが分泌されて血糖値が下がるのですが、食後高血糖が続いている人では、膵臓からのインスリン分泌が追い付かなくなります。その結果、血糖値がどんどん高くなってしまい、慢性的に血糖値が高い状態となり糖尿病に移行してしまいます。そして10年から20年くらいにかけて神経、目、腎臓などに障害が起こり、これを糖尿病の三大合併症と音呼んでいます。
空腹時高血糖と食後高血糖、両者の改善を目指す
当院では、あえて「受診の1時間前にいつものパンを食べて」や「受診の1時間前にいつものおにぎりを食べて」受診頂く事があります。それは、食後の高血糖を治療ターゲットにしているからです。食べ方や食べ物、運動、内服薬、インスリン治療を工夫して、食後血糖160mg/dL以下を目指します。
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