空腹時(長時間絶食時)にブドウ糖を作る仕組み


先のブログでは、絶食の初期に、グリコーゲンを材料としてブドウ糖を作り出す仕組みについて解説明しました。

今回は絶食が長期化するとどの様な事が起きるのかについて、説明します。夕食を摂取して、翌朝に目が覚めた時くらいの絶食を想像してください。

最後の食事から6時間ほど経つと、肝臓はグリコーゲン以外からブドウ糖を作り出すようになります。貯蔵グリコーゲンは30時間以内に底をつくからです。

<脂肪組織から>

中性脂肪を分解したグリセロールが肝臓に運ばれ、ブドウ糖を作られる。

<筋肉から>

筋肉の分解で生じたアミノ酸が肝臓に運ばれ、ブドウ糖が作られる。

<乳酸から>

赤血球や筋肉運動で生じた乳酸が肝臓に運ばれ、ブドウ糖が作られる。


上記のように、一見、糖分とは関係がなさそうなものから、ブドウ糖を新しく作ることを、糖新生と呼びます。


この仕組みには色々な物質が関わっていて、医学部生時代は生化学という授業で勉強するんですが、本当に大変でした。病気の勉強をするよりも大変だったと思います。何とか試験だけはパスして進級しました。


再度自分で興味を持って勉強をするようになったのは、糖尿病を専門的に勉強し始めた時です。糖尿病は、インスリンという血糖を下げるためのホルモンが少なくなったり、効きが弱くなって、慢性的に高血糖になってしまう病気です。

インスリンは肝臓にも働き、糖新生が起きすぎないように調整しています。糖尿病では、インスリン不足で糖新生にブレーキがかからない状態に陥っています。


2型糖尿病の多くの方によく処方されているメトホルミンという薬は、この糖新生にブレーキをかけてくれる薬です。

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